The Digital Cataloger

インターネット時代の図書館目録

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しばらくこのブログで続いてきた連載ですが、月間更新にしようとしていた矢先に、仕事上、目録から少し離れるコトになりました。

もちろん、目録は単に担当業務だからという訳ではなく、自分の中の重要なテーマではありますが、とりあえず、優先して考えなくてはイケない事項が出てきましたので(笑)、連載はいったん終了とさせていただきます。

再開する時は、もっとパワーアップしている……コトはないと思いますが(ないのかよ)、もう少し、違った視点で現代の目録のコトをお伝えできると思います。

その時まで。
また。

Vol.6【コラム】「カタロガ」とは、誰か?

連載も、前回で5回になりましたので、このあたりで、ちょっと休憩を。

目録を作るヒトのコトを、「目録」(Catalog)のヒトで「カタロガ」(Catalogger)といいます。

しかし、これが日本語となると、「目録家」「目録屋」「目録人」「目録師」……、くだけた文章ならともかく、いずれも正式には聞いたコトがありません。
(ちなみに、「レファレンサ」(Referencer)もそうですね。こちらは、「レファレンス」の邦訳自体が難しい)

ただ、名称はともかく、カタロガといえば、ボクの中では完全に職人のイメージがあります。

頻繁な異動が通例である公務員の中で、図書館員はかなり例外的に異動が少ない場所ですが、その中でも、かつて目録部門は、特にベテランが多く、いかにも「専門職」といった雰囲気でした。

実際、今と違って、コンピュータやインターネットがない時期に、小さいカードにいかに1冊の本の情報を分かりやすく的確に表現するかというのは、かなりのセンスと、技術や経験が必要だったと思います。
そして、今よりずっと出版点数も少なかったので、それぞれの本に、今以上にじっくり取り組めたようにも思います。

ボクが今の職場に入った時は、ギリギリでそういった方達がいた時代で、退職間際のベテランカタロガの方が、喫煙場で(当時は、ボクもタバコを吸っていました)、

「何十年、この仕事をしてるけど、いまだに満足がいくカタログをとれたコトは一度もない」

とおっしゃっているのなんかを聞き、

「カッコい〜!」

と思っていました(笑)。

また、当時はカードを書くだけでなく、それを配列したり、求めているカードを素早く見つけるワザも必要だったので、今はどちらかというと、閲覧部分が図書館の花型だと思いますが、当時は、カタロガこそが、図書館の中心的存在でした(あくまでも、個人的印象)。

そんな雰囲気にあこがれて、司書というよりは、カタロガになりたくて、図書館を希望した訳ですが、なかなか希望どおりにはいかず、そうこうしているウチに、ボクのあこがれたカタロガの先輩たちもどんどんいなくなってしまいました。

で、漸く希望するカタロガになってからも、ITの進展を中心に、目録にまつわる環境がかなり変わっていき、今は、かつてに比べ、カタロガや、もしかして、目録自体に対する図書館内部での認識もかなり低下しつつあるように思います。

ヒトには向き不向きがありますし、それぞれが持てるチカラを存分に発揮して図書館を盛り上げていけばいい訳ですが、それにしても、身近な館内でも、あまりに目録に興味があるスタッフが少な過ぎるので(笑)、こんな連載をしている次第。

なので、もう少し続けたいと思います。
(まぁ、読んでいないのですが(笑))

【つづく】

Vol.5 第4節 メタデータとしての図書館目録

突然ですが(笑)、図書館目録は、メタデータです。

メタデータとは、その名の通りデータに関するデータのコトで、目録の場合、本そのモノに書かれているデータではなく、その本自体について書かれたデータという意味で、メタデータになります。

これは一体、何を意味するでしょう?

たとえば、ある特定の本ではなく、何かの事柄について調べようとしている場合、Web-OPAC等で、自分が探しているキーワードを入力して検索すると思います。

その際、GoogleブックスKindleX-Rayのように、本の全ての内容がテキスト化されていて、機械的に検索できたり頻出単語が分かるようになっていれば、自分が探している本を見つけるコトができるでしょうか?

確かに、図書館についての本であれば、その中に「図書館」という単語が出てくる蓋然性は高いので、「図書館」という単語が多く含まれる本は、図書館についての本ではないかと類推できます。
しかし、もしかしたら、それは図書館を舞台にした小説かもしれません。図書館の歴史について調べている場合は、それでは少し困ります。

同じように、他にも図書館というコトバを多く含む本でも、図書館の建築についての本もあれば、法律についての本もあります。自分がどんな本を求めているのかによって、選ぶ本が全く違ってくるコトは言うまでもありません。

では、さらに「歴史」「建築」「法律」というコトバを掛けあわせて検索すればよいかというとそうでもありません。
ある概念を説明するのに、そのモノ自体の名称は使わないコトは大いに考えられます(というか、そもそも説明というのはそういうモノです)。

こう考えると、ある本の中の頻出単語さえ分かれば自分の探している本が見つかるかというと、決してそうでもないコトが分かります。

そこで、その対象(この場合は本)にどっぷり浸かるのではなく、一歩ひいて、「そのモノは一体なんなのか?」という特徴や概要を記す情報が必要になってきます。
それがメタデータであり、図書館の本の場合は目録というコトになります。

図書館目録には、本の大きさ(主に縦の長さ)やページ数といった、文字どおり、物理的な外観の情報も含まれますが(時に、これも本選びの大きな手がかりになります)、その本のタイトル著者といった、自分が探しているコトの大きなヒントになる情報がメインになります(タイトルはもちろんですが、著者についても、何の専門家なのかと言った観点から、本探しの重要な情報になります)。

で、さらに、これこそが全文検索とは違うところですが、目録には、「件名」「分類記号」といわれる情報が付与されています。

件名というのは、英語でいうと「Subject」です。
ボクが図書館の勉強をしていた頃は、あまり図書館以外では聞き慣れないコトバでしたが、今ではすっかり「メールの件名」としてイメージしやすいと思います。
つまり、「これは何についてのモノなのか」という表題、本の場合だと、その本の内容を一言で表現するコトバです。

一方、分類記号は、本を分野ごとに分類し、その分野ごとに一定のルールで(主に)数字を使って分ける方法です。

これらは、目録を作るヒトが本の内容を見て判断しますが、そのヒトの趣味や嗜好で、好き勝手なコトバや番号をつけても意味がないので、事前に決められたモノの中から選択するようになっています(なので、逆に、それを知らないと検索できないという問題があります)。

一方、人間が判断しますので(この作業は、まだ(?)、コンピュータによる機械化は実用段階ではありません)、当然、ガイドラインはあるものの、作業したヒトの視点や能力(経験)によって、違った件名や分類記号が付けられる可能性はあります。

それでも、経験豊富なカタロガ(目録を作成するヒト)が、実際に目次や内容を確認してそれらを付与すれば、本には直接書かれていない、もっと抽象的なレベルで本を分類し、本を選ぶ際の大きな手助けになるコトはご理解いただけると思います。

今後、もし、世の中の全ての本がスキャンされ、全文がテキスト化されても、それで探している本が見つかるかというと、必ずしもそうではありません。
その点で、目録というメタデータは必要ですし、そのためには、まだまだカタロガという人間のチカラが必要なのです。

つづく

Vol.4 第3節 目録の共有

前回書いたように、図書館目録というのは、

書誌 + 所蔵情報 = 図書館目録

という構造をしています。

初期の頃の図書館は、それこそ、それぞれの図書館が、自分の図書館にある本を、それぞれノートなり、カードなりに記録していたと思うのですが、スグに気づくとおり、所蔵情報は各図書館によって違いますが、本の情報である書誌につていは、本来、どこの図書館で記録しても、(目録規則の解釈の違いや、版や刷りの違いを捨象すれば)全く同じになるはずです。

すると、さらに気づきますが、この部分については、誰かが作ったモノをみんなで共有すれば、それだけいろんな意味でのコストの削減になりますし、利用者への資料の提供も早くなるはずです。

で、ここは教科書ではないのでこれまでの歴史は大きくカットし(笑)、現在の状況は、おおまかに、2つの大きな仕組みでこのコトを実現しています。

ひとつは、主に大学図書館の目録であるCiNii Booksというデータベース。

これは、参加している大学図書館が同じデータベースにアクセスしていて、どこかの図書館が作成したある本の書誌データに、「あ、その本、ウチの図書館も持ってる!」というコトで、自分の図書館の所蔵情報をくっつけて、参加館全体の総合目録を構成するという仕組みになっています。

なお、こういった仕組みのため、複数の館が同じ本についての書誌を作るコト(「書誌割れ」といったりします)は許されず、あとからでもそういった例が見つかったら、どちらかの書誌に統合する等の書誌調整が行われます。

現在は、実にありがたいコトに、このデータベースは一般にも公開されていますので、このサイトである本を検索すると、その本を所蔵している(主に)大学図書館が一気に分かるという訳です。

一方、公共図書館は、民間会社が作成した電子的な書誌データ(のちのち詳述しますが、「MARC(マーク)といいます)を購入し、その電子データを自分の図書館のデータベースにインストールし、それに各図書館の所蔵データをつけています。

こういった仕組みなので、自分の館が購入しているMARCにはない本を受け入れた場合は、なんらかの方法で自分たちで書誌データを作る必要があります。また、先に購入したMARCに間違いがあった場合は、自分たちで直したり、作成会社に依頼して、修正データを送ってもらったりします。

で、ややこしいのですが、今度は、その各図書館の目録データを集めて、同じ本を持っているトコロをくっつけて、結果的に、先ほどのCiNiiと似た見え方をさせているのが、国立国会図書館国立国会図書館サーチとなります。

ところで、この各図書館の目録を集める方法にも、大きく分けて2つあり、事前に各図書館からデータをもらっておく「集中型」と、必要な時に、各図書館がホームページで公開している目録(「Web-OPAC(ウェブオパック)といいます)を機械的に検索して、その都度、情報を集める「横断型」があります。

それぞれ、長所と短所があるのですが、大きな流れから言うと、集中型主流から横断型が主流になり、また、再度、(新しい形の)集中型に戻りつつあるように思います(ちなみに、国立国会図書館サーチは集中型ですが、方式は変わっています)。

以上のように、みんなで協力して目録作成の労力を軽減し、一般に広く公開していこうというのが大きな流れです。

もちろん、これ自体は素晴らしいコトですが、ただ、いつも他の図書館が作った目録に乗っかるだけだったり、購入したデータをそのまま使うだけになったりすると、図書館の中に、図書館の根幹である(と、個人的には考える)目録作成のノウハウや能力がなくなってしまいます。

効率を考えればいたしかたないのですが、果たして図書館としてそれでよいのかな?というのが、個人的な意見です(我田引水ですし、電力会社が「原発は必要!」と言っているようなモノかもしれませんが(笑))。

つづく

Vol.3 第2節 図書館目録とはなにか?

前回は、「何らかの代替物が目録である」というおハナシをしました。

図書館の場合は、当然、その図書館の本の代替物が「図書館目録」になる訳ですが、こと「図書館目録」といった場合は、タイトルや著者等の本自体についての情報(「書誌」といいます)と、その本がどこにあるのか(「所蔵情報」といったりします)が一体になっているモノ、つまり、

書誌 + 所蔵情報 = 図書館目録

と定義されています。

「書誌」というのは、上に書いた本のタイトルやその本を書いたヒト等のほか、その本の出版者(多くの場合、著者とは違います。また、図書館の場合、会社に限らないので、「出版社」ではなく「出版者」と書きます)、出版された年(月)、本の大きさやページ数等、たとえどの図書館にあっても、その本自体に共通している情報をまとめたデータのコトをいいます。
(おいおい書きますが、図書館が扱う書誌の場合には、この他に「件名」や「分類記号」が付与されています)

このように、1冊1冊の本についての情報を「書誌(データ)」といいますが、所蔵情報(本の場所)の記載はなく、「世の中にはこんな本がありますよ」という書誌だけが掲載された一覧(リスト)も「書誌」(bibliogla)といって、いわゆる目録とは区別されます。

わかりやすい例では、ある作家さんの著作リストのようなモノですが、その場合、えてしてタイトルに「目録」とついていたりして、ややこしいのですが……

また、ひとつの図書館だけの情報ではなく、複数館の図書館に渡って、どの本が、どの図書館にあるというコトが分かる図書館目録もあって、これは、一般的に「総合目録」といわれます。
(さらに、図書館目録ではありませんが、所蔵場所をある書店と考えれば、「販売目録」と言われるモノもあり、いわゆる「古書目録」もここに入ると思います)

さて、いろいろ見てきましたが、ここまでは、あくまでも抽象的な意味での図書館目録です。
具体的にみなさんが利用される図書館目録といえば、ある世代は、現在のパソコンに向かって検索する目録しか思いつかないでしょうし、(ボクを含めた)一定の年齢以上の方は、引き出しに並んだカードこそ、図書館目録だと思いますよね(ちなみに、今、図書館実習にくる大学生に聞いてみると、カード目録は全く見たコトがないそうです……)。

それより以前の、さらに素朴な図書館目録は、その図書館にある本を、1冊ずつノートのようなモノに順番に書いていたモノだと思いますが(このように、本のカタチをしている図書館目録を「冊子体目録」といったりします)、いずれにせよ、本だろうがカードだろうが電子だろうが、そのカタチや材質は変わっても、「本の情報+場所の情報が図書館目録だ」という原則は変わりません。

なお、代替としての目録という意味でいえば、カード目録までは、元の本よりはかなりマシとはいえ、それでも本を代替している物体が実際にあり、それなりのスペースをとっていましたが(そして、本の増加と共に増えてきいきます)、現在のコンピュータ目録では、目録を利用するためのパソコンやスマホは必要なモノの、目録本体は電子になってしまい、ほとんど場所をとりません。
というか、目録自体を触るコトすらできません。

そういう意味では、図書館の場合、目録はモノとしても抽象的になったといえそうです。

つづく
※なお、カタチとしての目録については、コラム目録の小部屋 目録の「カタチ」もご覧ください。

Vol.2 第1節 目録とはなにか?

みなさんは、「目録」というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?

ボクが「目録」という言葉を初めて意識したのは、子どもの頃、「家族対抗歌合戦」という番組があり(実にのどかな時代ですね(笑))、その中で、優勝したチームが好きな商品をもらうのですが、当時人気だった冷蔵庫等はその商品自体が大きく、その場では直接渡せないので、司会の欽ちゃんが、

「目録を贈呈します!」

と言って、優勝チームの代表者に「目録」と書かれたご祝儀袋(?)を手渡していたシーンです。

つまり、そのモノ自体ではなく、その「代替」となるモノが「目録」という訳です。

まぁ、それでも日本語だと、普段あまり使わない言葉なのでもうひとつピンときませんが、英語でいうと、目録は「Catalog(ue)」。
そう、こちらは普段の会話でも出てくる、あの「カタログ」です。

カタログといえばいろいろありますが、例えば、通販のカタログの場合。
膨大な商品の全てを家に持ってきてみる訳にはいかないですし、もし、できたとしても、かえって選ぶのが大変なので、代替物である写真や説明文等を並べて通覧や検索をしやすくしたもの、それがカタログ(目録)です。
(お店のメニューなんかもそうですね)

このように、目録は、なんらかの理由で、あるモノを別のモノで代用するのですから、

・元のモノより可能な限り少ない情報で
・いかに元のモノの特徴や性質を正確に分かるようにするか

が非常に重要なポイントになる訳です。

さて、この連載で扱うのは、目録の中でも、特に「図書館目録」(Library Catalog)な訳ですが、これも目録である以上、元の膨大な本をなんらかのカタチで代替して、通覧・検索しやすくしたモノという意味では、全く他の目録と同じです。

ただ、その代替の仕方がいろいろあります。
その方法によって、みなさんが「図書館目録」といって、それぞれ想像されるいろんなカタチ(外的にも内的にも)になる訳です。

次回からは、それらを少しずつ見ていきたいと思います。
(こんな調子では、一体、いつまでかかるコトやら……(笑))

【つづく】

Vol.1 はじめに

突然ですが、今回から、目録に関する連載を始めたいと思います。
よろしくお願いいたします。

さて、今、みなさんが、何かの理由である本が読みたくなったり必要になった場合、まず、どのような行動をとるでしょうか?

おそらく、Google(を含む検索エンジン)や、Amazonを検索するのではないでしょうか。

つまり、本の検索に特化した図書系の目録データベースではなく、他のインターネット上の情報や、本以外の商品までも含むデータベースで検索するという訳です。

そして、運良く探している本がヒットしたら(大抵、見つかります)、おそらく、その結果から貼られているリンクをたどって、その場で注文するかもしれないですし、モノによっては、電子書籍版を即座にダウンロードするかもしれません。

いずれにしても、そのように、現時点で入手可能な本であれば、そこで問題は解決します(もちろん、手持ちの資金があればですが)。

しかし、すでに絶版等の理由で在庫がなかったり、そもそも、書店での取り扱いがない本の場合は、どうでしょう?

この場にいたって、みなさん初めて近所の図書館や大学図書館のWebサイトにいくのではないでしょうか。

しかし、今度は、別の問題が。

たまに使ってみればお分かりだと思いますが、他の検索エンジンと違って、図書館の目録データベース(OPACオーパック、オパック)。インターネット上で提供されているOPACを、特にWeb-OPACと言う場合もあります)は、とにかく、圧倒的に使いにくい。
なんでも思いついたコトバを入れればどうにかなる検索エンジンと違い、そもそも、ちゃんとした使い方がよく分からないし、間違いなくあるはずの本ですらヒットしないコトもある。

なにせOPACは、たった一文字間違っているだけでヒットしませんし(『安倍公房全集』を『安部公房全集』と入力したらアウトです)、項目によっては、統制語(おいおい出てきます)で管理されているため、検索エンジンのように好きな言葉(統制語に対して自然語という)を入れて検索するコトもできません(というか、相手にしてくれません)。

だから、本を探すのは、本来なら図書館の"独壇場""専売特許"のはずなのに、今では、完全に検索エンジンの後塵を拝していますし、なんなら、図書館の職員まで、本のデータの確認に検索エンジンを使うようになっているのです。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょう?
図書館の目録は、まったく使いモノにならないのでしょうか?

いや、そんなことはない(はず)です。

図書館のOPACが現在のようになったのには、それなりの理由がありますし、また、他の検索エンジンにはない長所もあります(あるはずです)。

実際に図書館の中のヒトになってみると分かりますが、ボクなんかが足元にも及ばない(というか、比べることすら失礼な)優秀な方々が、非常にまじめに、丁寧かつ真摯に、日々、よりよい図書館目録を構築するために努力されています。
ただ、いろんな意味で、インターネットが登場する以前の図書館目録をそのまま引きずっているというきらいはあるかもしれません。

それでもまだ、それが、図書館の世界にとどまっている間はそれでよかったかもしれませんが、現在のように、他の電子情報と一緒に図書館のデータも使われるようになってくると、そうも言ってられません。
図書館目録が、インターネットという白日にさらされるコトで、その前近代性(?)があらわになってしまったのです。

現在は、図書館界でも、その反省に立ち、改めてインターネット時代に対応した図書館目録を構築していこうという動きはありますが、その成果がみなさんの目に見える形で明らかになるのは、もう少し先になるような気がします。

そこで、それまでの間、図書館の目録がどうしてこのような姿になったか、また、どんな仕組みになっているかを知れば、納得はできなくても(笑)、使い方のヒントにはなるでしょうし、もしかしたら、少しは目録を好きになるかもしれません。

この連載では、図書館目録というモノの概要を知っていただき、知らなかったコトによる不便や誤解を少しでも解消していただき、最終的にみなさんの資料探しのお役に立てれば、これ以上の喜びはありません。

あなたのお探しの本は、わざわざ隣町の大きな書店に行ったり、Amazonから郵送される数日を待たなくても、実は、歩いて行ける近所の図書館にあるかもしれないのです。

つづく